2014年7月15日火曜日

ジンとライム

ジンとライムの関係は
きっとはじめは出逢ってはいけないと
思われた出会いだったのかもしれない。

ジンライムは地下の味がし
ギムレットは温もりの無い
ひんやりとしたスツールの記憶を呼び起こす。

天真爛漫な組み合わせが
石を積み重ねるように
意識が意味を形作る。

それはぼくがバターシュガートーストを
食べた時がそうだ。
それはそれとして話を
折り畳まれたボードゲームのように拡げると
感傷的でもないのに感傷的になってしまい、
ひとから涙をいただきつつ
3マス戻れとはあっても
前のめりな人生を語り
ルーレットに一喜一憂して
後戻りが出来ない
嘘をつけ続ける。
その札が偽物だろうが本物だろうが
虚しさを覚えるのはゲームの後だ。

そう、ギムレットはジンとライム、
多くが、シュガーを入れて
シェイクするカクテルだが、
そのままふらすずに飲む
ジンライムとは味が違い
シェイクする人によって
同じ容量だとしても違う。
そう、ぼくらは
ジンやライム、シュガー氷、
手の温度さまざまな要因を考慮するが
それだけでもなく、
青信号を赤信号ぎりぎりで渡いた
その空気も勘に触れたりするかもしれないし、
トイレのフラッシュのレバーが緩いことに
起因するかもしれない。はたまた、
毎日、同じコーヒーを飲んでいるとおもったら
全く違うコーヒー豆であったとか、えとせとらえとせとら

そう、いつかの日も
流しの片隅に
ライムの月がたまり
プリマスも胃袋におさまり
空瓶のまま冷凍庫に眠り

夜空には雲の上に
ぼくらを覗き見する星ぼし。
なかなな幕が開かない

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