2014年12月2日火曜日

お恵み



ちょいと声かけても
おせっかい

そんな度量のなさが
世知辛い風を吹かして
わがままだけがまかり通り
やさしくされることも
やさしくすることも
ゆるされない

ちょいとした一言が
自己顕示欲やら
それはおまえの流儀やろとか
ののしられ
意外や意外、
きみはきみだけの意識でできてはいないことを
知らぬぞんぜんで周りは迷惑、
そんなのおかまいなしの
銀河にしょん便ってな
物腰が意外や意外
強張って、邪魔するやつを
さがしておいでになる

ネガティヴ喰ってもなんにもならぬ
解消しても、折り目がついて
ぐるぐるまわる
憐憫憐憫、そこはとっても温かい?

おっといけねぇ
こうして仮想敵国は作られる
ひとってやつは自分のなかの恐れをどこかへ
投影して否定して夢見る王国つくるもの

とにかく
自分だけが良ければいいと
自分だけが傷ついたりするもんさ

うるさい文句は
おまえさんへのお恵みさ

2014年11月27日木曜日

あきもせず


ウインカーもつけづに
急に停車するものだから
クラクションいつもよりアツメに鳴らした相手が
となりのおやじなものだから
気まずくってありゃしないなんて
よくあることなんだけれども
そんな時は怒る前に、
怒りに採点をつけてください
なんて指導されようもんなら
怒りの存在意義が
ふたたび油をそそごってなもの
冷まそうと思っても冷ませないのが
恋心と無駄な怒りの雷激で
猫が砂場で用をたせば
あたりはいつだって
鎮まり返ってもいるし
そんな大宇宙に
氣づくってなものだけど、
そんな暁には自分の血管を
流れる血の音さえも大きく聞こえもして
無駄な怒りが段ボールにいれて
クローゼットにいれても転げ落ちてくるもので
刀が迷子の鞘はあきもせず
風に鳴っている

2014年10月14日火曜日

さぞかしこころいそがし

前歯怖くて
おせんべいはセンチメンタルにも

割って食べる派、

だからって、何のデリカシーもなく

床にカスをこぼしてはレンタルな恋心を

持てあます夏はさぞかし心忙しくもなく

誰もいないプールに

空気が少し抜けた浮き輪前のめりで

浮いて、ぼくらはオレンジ色に染まりもし

星星が産卵するコバルトの空まで待てないのは

虫の声

2014年10月9日木曜日

落ちた洗濯物や手袋の所在

暑さとはなんだろうか?
家の床やら壁じゅうが

大理石であればと想うのは
歯痛の時か、ほてって仕方ない身体を

持て余したときか。
蠅の羽根の振動が

ぬるい空気を伝えても
尚そしらぬかおだからか。

とにかく、ぼくの熱を

死なない程度に奪って欲しい。

2014年9月13日土曜日

ガイヤ

あまりにも無頓着で
自分中心でわがままで
いろんなものを引き寄せてみて
喜んでみてはいるものの
それがとんでもない
抱えられないぐらい大きなものを
引き寄せていることはしらない。

エゴでわくわくするものを
引き寄せたとしても
そのとんでもなく大きなものを
引き寄せているのは
少しは気が付いているものの
見て見ぬふりをする。
どこの立ち位置で何を引き寄せるのか?

そのわくわくは
受け入れられることばかりを望んでいるわくわくなのか。
そのわくわくは
すでに大きなものを受け入れているのだろうか?

自分が幸せであることは大前提だとしても、
それが条件付きの幸せであれば
全体の豊かさへはほど遠い。

今までもこれからも
さまざまな発振で
さまざまなものを引き寄せるだろう。
そして、その大きなものがやってくる。
それが破滅へのみちなのか
目覚めへの道なのか。
この大きな身体がこれは
私の身体だと目覚める時に
ぼくら常在菌は
死滅するのか共生するのか
そして、進化するのか

2014年8月23日土曜日

ボクラシナプス

そんなことの方が多いなんて
あたりまえのことだけど、
検索してたとえ情報が流れてきたとしても
それはわかった気になった
サーフィンをしているにすぎない
あのおやじの恋の数やキミの好きな子の脇に
ほくろがあることなど
検索の網の目を充分にとおりすぎてしまう
すがすがしい青空。
この青空をキミは所有できないからこそ
すがすがしいのだ。
脳のシナプスが土にはる根のように
何かをもとめても何にも所有できない。
ただ、遠いイメージの連結を繰り返し
創造するだけだ。

ぼくらシナプス流れる
風に帆をはり腹に動力を孕み
虚空を移動して何かに繋がろうとし
何にもつながらずほろりと
産みだすのだ

2014年8月21日木曜日

マヨネーヅはわるくない

きみはなんでもかんでも
そいつをさしこむが
もとをただせば
油と酢と卵黄と塩と空気とエトセトラだ。
自意識ばかりが肥えてゆき
床に落ちた指で拾えないゼリーのように
暑い日にはイラットする監督どなる工事現場のように
騒音意外は意外と無機質に静かだ。
100メートルも歩けば
平日だというのに昼から
ボサノヴアギターのナイロン弦が揺れる音が鳴り
税金払えませんと遠くで戸が閉まる音が鳴る。
向日葵は種をびっしりつとその中心につけて
地面に頭をうな垂れて、
きみは「すきでもきらいでもない」と言うんだ。
宙にほおり投げ、その他大勢といっしょくたにされて
日がなかなか暮れない。

そう、マヨネーズはわるくない。