留守電にコメントを残す時、
緊張して必ず噛んでしまう。
一発勝負のだいごみ。
ピーとなるまでに気持ちを整えるあまり
逆に胸は急上昇に高鳴る。
公衆のトイレにはいって
ノックされた時の行き詰った感にも似て、
電話を切ってもう一度かけなおして
録音の挑もうなどとも想いもするが、
それもめんどうだ、えいっとふんぎって
ピー音とともに第一声が裏返りもしつつ、
裏返った裏返った裏返ったぁ・・・と言う思いが
しゃべる思考と段違いも段違いの平行棒にもなるが、
それにもめげず、
さらに制限時間無制限でもあるわけもないのに
余計な挨拶までいれて時間切れになる。
気がついてみれば、
見ず知らずのご自宅の電話だったりして、
そこから始まるストーリーはない。
結局のところ、窓という窓を開けて、
明日という方角から心地よい風を招き入れ
風通しをよくするといことで
どうでもいいたぐいの
挫折にも至らない日々のしこりを
ほぐしにほぐし風に弔うだけ。
ただ言えるのは
残高少ない通帳の印字がやけに濃く
昨日停めた駐車場の領収証の印字がやけに薄く
濃淡はっきりた夕空をバックに
10円玉を後ろポケットから落とし
それが500円玉ではないこともはっきりわかるような
いずれわびしさ押し寄せやりきれないほどでもない空気感を
演出するには充分ではあるものの
空気感とはなんぞやという疑問に立ち返ると
ダイソン&メイソンに一掃されてしまう
うたかたもうたかた。
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